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アクティブ電気ケーブル(AEC)ソリューション

QSFP-DDおよびOSFPの相互接続を使用したアクティブ電気ケーブル(AEC)ソリューションは、より高い帯域幅の需要に対応し、112G PAM-4以上の速度(ポート容量は100~800Gbps)で費用効果が高く低損失の動作を実現するよう設計された新しいカテゴリーのプラグ着脱可能な接続です。また、光ケーブルなしで最大5.0mの距離まで対応します。

製品のハイライト


 データ転送速度:  電線サイズ(AWG):
最大800Gbps28 - 34

機能と利点


次世代の高速デジタル伝送に不可欠な次世代ケーブル

モレックスはAECを販売開始し、これにより従来のパッシブ型ダイレクト アタッチ ケーブル(DAC)に比べ、よりインテリジェンスを高めることが可能になります。データ伝送における高速化が進み、ケーブルの機能がますます重要視される中、AEC技術が次世代システム アーキテクチャを実現します。

対応するコンポーネントが最大5.0~7.0mの長さを可能にします。

ケーブルアセンブリー内のリタイマーが、損失とタイミングプレーンをリセット(シグナルの再生成とノイズの除去など)し、ASIC間で5.0~7.0m長まで、優れたシグナルインテグリティ性を提供します。AECは、サイズの大きなケーブル束やコストのかかるアクティブ光ケーブルの代替として使用されます。AECアセンブリーには、最大30dBの拡張損失があります。AECの長さは、共有TORやネットワーク管理された冗長性とセキュリティを可能にする高度な機能をサポートします。

ASICとI/O間の柔軟な設計

モレックスの設計により、当社のAEC製品で広範にわたるPHY/リタイマー集積回路の使用が可能になります。このおかげで、お客様の用途に最適なリタイマーを選択することができ、サプライチェーンの信頼性を可能にします。

最小化されたケーブル束(28~34AWG)により、配線が容易になりサーマルマネジメントも向上

AECは損失とタイミングをリセットすることができ、より効率的なシグナル伝送を実現し、ケーブル束のサイズ縮小してケーブル管理を改善します。この結果、ケーブルサイズが28~34AWGとなり、空気の流れが良くなり熱に関する問題も軽減します。軽量かつ曲げ半径も小さくなるため、配線が容易になります。

概要


帯域幅を必要とするデータ駆動型サービスに対する需要が急増し、計算、データストレージ、ネットワーク性能の向上により拍車をかけています。モレックスのAECソリューションは、112Gbps PAM-4のデータ転送速度を実現します。

データ転送速度の要件が増加するに従い、設計上の問題としてシグナル損失が膨らんでいきます。エンジニアにとっては光接続、リニアアンプ、リタイマーなどいくつかの選択肢がありますが、それぞれに長所と短所があります。1.5~2.0mを超えるケーブル長が必要となる場合に、AECは理想的な選択肢となります。AECアセンブリー内のコネクターがシグナルを生成しノイズを除去するため、ボックス内のシグナル消失による抑制は最大5.0~7.0mの長さであっても大幅に軽減されます。

速度と性能が上がることで、サーマルマネジメントは通信・ネットワークOEMにとってより大きな課題となります。筐体前面の大量の配線に起因する空気インピーダンスを最小限に抑える必要性があります。AECソリューションは、ケーブル束のサイズを28~34AWGに抑え、筐体前のエアフロー インピーダンスを軽減します。

データセンターでは、ボックス間の接続に2.0mを超える長さのケーブルが必要になることがよくありますが、長くなるにつれ損失も大きくなります。AEC 112Gbps PAM-4ソリューションなら、外部の長さが5.0~7.0mまで可能です。

産業別アプリケーション


Cloud infrastructure
Edge-computing infrastructure
Enterprise infrastructure

Blade servers
Cellular infrastructure
Central Office equipment
Multi-platform service systems (DSL, cable data)
Rack servers
Storage
Switches, routers

この製品の絶対的なアプリケーションリストではありません。一般的なアプリケーションの一部を紹介しています。

よくある質問


リニアアンプではなくリタイマーを使う理由は?
リニアアンプはコスト面では有利ですが、リタイマーのようにノイズの除去やシグナルの再調整はできません。さらに、リニアアンプの場合、チャネル全体としての設計により独立性があります。これにより、あるベンダーのToRを別のベンダーのサーバーと組み合わせる際に、チャネル全体で安定したSIを確保する点においてより大きな課題となります。ただ、リタイマーがシグナルを再調整しノイズを除去するため、ラックの実装にはより柔軟性が生まれます。お客様は、複数のベンダーのTORとサーバーソリューションを同じラック内または別のラック間でも問題なく接続していただけます。

AECをサーマルマネジメントに使用する方法は?
AECリタイマーにより、より細い導体でより効率的なシグナル伝送を行うことができます。この結果、28~34AWGというサイズでの配線が可能になり、エアフローが向上し熱関連の問題も軽減します。

AECを使用したほうがよい状況とは? どのような場合にDACを使用するのですか?
AECは実行可能なソリューションを提供し、光よりもコストを抑えられます。ただし、コストと電源が問題である場合、パッシブDACでもチャネル長に十分対応できるなら、パッシブDACがこの場合の正しい選択であるかもしれません。

AEC

DAC

メリット: デメリット: メリット: デメリット:
損失とタイミングプレーンをリセットする(シグナルを再生成、ノイズを除去)電源を要する(約10W)完全にパッシブ損失長さの制限(400Gでは平均3.0m、800Gでは2.0m)
拡張された30dBでは、より長いケーブル長が可能(最大5.0m~7.0m)小規模の場合はDACよりもコストがかかる電源が不要大きなワイヤーゲージが必要(26+ AWG)
ASICとI/O間で、DACより自由度の高い設計が可能(インボックスチャネル量が増えた結果)レイテンシーが増加するAECや光より低いレイテンシー束のサイズが大きいため、配線やエアフローが妨げられる
長さが必要な場合にDACより小さなケーブル(28~34AWG)を使用でき、配線やエアフローが容易 AECや光よりコストを抑えられる