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シングルペアイーサネット(SPE)

産業用SPEコネクターおよびケーブルアセンブリーは、T1産業用インターフェースとシングルツイストペアケーブルの標準です。イーサネット接続を簡単かつ手頃な価格にし、小型化/微細化し、クラウドからデバイスやセンサーへのデータ伝送を可能にします。

製品のハイライト


回路: 電流密度:
24.0A

 

データの高速化

シングルペアイーサネットを導入すると、わずか2本の結線によるデータのイーサネット伝送と、PoDLによる端子への最大50Wまでの同時給電を行えるようになります。イーサネットインターフェースをシンプルなセンサー、カメラ、読み取り/IDデバイスなどの機器と統合できることで、産業とIIoT統合を実現できます。

エンドツーエンドのTCP/IP通信

T1 SPE接続が規格化されることで、現場レベルでのスマートテクノロジーが実現し、パラメータの設定や初期化、プログラミングが簡素化されます。その結果、機器のセットアップ、運用、メンテナンスが効率的になり、費用対効果が良くなります。

組立済みケーブルアセンブリー:
プラグアンドプレイ接続で実装時間を短縮。電源ケーブルアセンブリーおよび工具への投資が不要に。ケーブルテストが不要に。

ケーブルアセンブリーで使用されるのはサイズが26 AWGと22 AWGという小さな寸法のツイストペア1本のみ:
小型化/微細化を促進。小型でフレキシブルなケーブルアセンブリーの配線が容易になります。重量およびコストの削減。

接点2つとシールド付きのスルーホールジャック:
電線対基板接続の実装が容易。シールドで信号品位性能を確保。

ハロゲンフリー、耐油性、難燃性を備え、購入してそのまま使えるケーブルアセンブリー:
過酷な産業環境にも対応。

エンドツーエンドのTCP/IP通信:
機器のバリアフリー接続、センサー/アクチュエーター技術に対応。

ケーブルアセンブリーにより、わずか2本の結線によるデータのイーサネット伝送と、PoDLによる端子への最大50Wまでの同時給電が可能に:
データ伝送を高速化。

IP20等級のプラグ、ジャック、ケーブルアセンブリー
12.00mmまでの大きさの物体からの保護、耐接触性能。

概要


これまで、高速データ伝送を実現するには、高速イーサネット(100MB)の場合はツインワイヤ2本、ギガビットイーサネットの場合はツインワイヤ4本が必要でした。モレックスのT1 SPEコネクターシステムとケーブルアセンブリーにより、わずか2本の結線によるデータのイーサネット伝送と、パワーオーバーデータライン(PoDL)による端子への最大50Wの同時給電が可能になります。

メーカーのその生産設備の運用に、モノのインターネット(IoT)や産業用モノのインターネット(IIoT)への依存を高めています。IIoTのメリットを最適化するためには、現場からクラウドまでのセンサー/アクチュエーターを統合するための費用効果が高く信頼性の高い方法が不可欠です。このため、ネットワークに対する継続的で将来を見据えた考え方が必要になります。モレックスのT1 SPEコネクターシステムおよびケーブルアセンブリーにより、エンドツーエンドのIP通信を使って、機器やセンサー/アクチュエーターテクノロジー、その他多くのものをバリアフリーで接続できます。

工場フロアでのスマート機器の使用の増加に伴いIIoTに必要なセンサーなどのデバイスも小型化しており、このため、ケーブルやインターフェースのサイズも小さくする必要があります。また、産業現場におけるスマートデバイスやセンサーの普及は、ケーブルの管理が難しくなることを意味します。モレックスのT1 SPEケーブルアセンブリーは、26 AWG(T1 SPE IP20)および22 AWG(M12 T1 SPE IP65/67)の大きさのツイストペア1本を使用するだけです。

産業別アプリケーション


Actuators
Control panels
Drives
Factory automation
Machine-to-machine communication
Process automation & control
Robotics
Smart sensors
Valves

This is not a definitive list of applications for this product. It represents some of the more common uses.

よくある質問


インダストリー4.0には、なぜシングルペアイーサネット(SPE)技術が必要なのでしょうか?
産業プラントのデジタル化で、イーサネット配線の必要性はますます高まっています。実のところ、ほとんどの場合、伝送速度は問題ありませんが、インダストリー4.0とIIoTでは、ケーブルの延長と小型化/微細化という新たな要件が生まれています。その結果、標準化委員会によってSPE技術が採用され、次世代通信アーキテクチャの定番になっています。

SPEによって初めて、産業オートメーションのあらゆる面でイーサネットがコスト効率よく使用できるようになりました。このSPE技術では、1対の結線で10Mbpsから最大1Gbpsのデータ伝送速度に対応、ケーブルは問題なく最大1,000mの長さにまで延長できるため、理想的です。

従来のイーサネットと比較した時のSPEのメリットは何でしょうか?
従来のイーサネットでは2対または4対の結線が必要であったのに対し、SPEはわず1対です。この新しい編成により、ケーブルのコストも重量も抑えられます。ケーブルおよびコネクターのスリム化により、最大50Wの出力を持つPoDLをはじめ、最も精巧なセンサーを現場レベルで包括的に接続できます。つまり、非常に狭い場所でも電源とデータインターフェースの両方をセンサーに供給できます。

SPEのデータ伝送速度はどのぐらいでしょうか?
産業用センサーの標準規格であるIEEE 802.3bp 1000BASE-T1に準拠したシングルペアイーサネット技術により、わずか1対の銅線で1Gbpsの伝送速度を達成できます。IEEEの専門家は現在、高分解能のセンサーやビデオ伝送に必要とされる、最大10Gbps(IEEE 802.3ch)というさらに高速なデータ伝送速度の規格に取り組んでいます。

さらに、10Mbpsの規格(IEEE 802.3cg)の策定も進んでいます。この規格では、最大1,000mの伝送距離に対応しており、このためほとんどフィールドバスに取って代わることができます。

資料


小型化/微細化 - SPEとMPEの比較

モレックスのT1 SPEケーブルアセンブリーは、26 AWG(T1 SPE IP20)および22 AWG(M12 T1 SPE IP65/67)の大きさのツイストペア1本を使用するだけです。モレックスの小型で柔軟性のあるT1 SPEケーブルアセンブリーで配線が容易になり、銅の使用量が少ないため重量も軽く、コストも削減できます。